成功のカギは、プロの徹底したサービスにある
■「お客さんは、その商品に納得しているか?」
それがわからないまま商品を作り続けるとすれば、その商売は失敗してしまいます。売れる商品をつくるためには、お客さんが何を望んでいるかについて、徹底して考える必要があります。そして何より、お客さんの声によく耳を傾ける必要があります。
一般の商品づくり、商売では当たり前のことが、パーソナルトレーニングでは当たり前になっていないのではないか? この号の特集、「失敗から学ぶプロの仕事」の取材をしてみて、そんな思いを強く持ちました。
■インタビューさせていただいたパーソナルトレーナーの方々に共通していたのは、プロとしてサービスに徹しているということです。技術を高める努力は常に続けながら、サービス業としての努力も徹底して行う。それこそが成功のカギなのだと、改めて思いました。
■ここで「サービス業」といっているのは、お客さんの歓心を買うといったレベルのことではありません。表面的なサービスではなく、商売の根本のところにある「おもてなしの心」です。お客さんのためにできることを徹底して考え、それを届けることです。
■こうした本当の意味のサービスを行うことにとって弊害になるのが、「上から目線の指導」です。私たちは、部活や体育の授業を通してスポーツやトレーニングなどの運動を経験しますが、指導を受けるのは、“先生”や“監督”からです。これが運動指導の“原初体験”となるので、自分が指導する立場になったとき、この原初体験の影響が無意識のうちに出てしまうのではないでしょうか。
先生や監督の立場になると、どうしても“上から目線”で、“一方的”になってしまいがちです。お客さんの声をしっかり訊こうとしない。ここにこそ、最大の“失敗の元”があるのではないかと感じました。
(季刊『パーソナルトレーニング』第8号巻頭メッセージより)
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